落合池には「スッポン」が棲んでいて園内最高峰のところまで産卵に上がってくる
2022年5月、園内里山の散策路を歩いていて、ほぼ最高峰地点(標高約128m)近くで、スッポンに遭遇しました。(写真)
スッポンは、ふだん水のなかで生活していますから、これは落合池(水面の標高約94m)から上がってきたとしか考えられません。では、なぜこの水生生物が約30mの高さを上ってくるのでしょうか。それは、「産卵のため」としか考えられません。このときは、卵は見つけられませんでしたが、砂地に卵を産むとされているスッポンにとってこの山頂付近の凝灰岩地質の土地が産卵に向いていたのでしょうか。あるいは、水辺近くより天敵が少ないと考えたのでしょうか。
実は、このあたりで産卵するのは、スッポンだけではなく、もっと生息数が多いと推察される「ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)」もそうでして、この産卵にも遭遇しました。(写真)
また、その卵の殻(白い薄皮のようなもの)が園路上に散乱しているのも見かけます。これは、孵化したあとなのか、他の動物が掘り返して食した後なのかはわかりませんが、その散乱数の多さから、産卵数の多さが想像できます。
それにしても30mの高さをノロノロと上がってきたのを見るとほんとにビックリです。